出会いも別れも素晴らしいもの


出会いは別れの始まりである。
別れのない出会いは、きっとない。

出会いは時に「奇跡」みたいなものを感じさせる。
別れはその「奇跡」を際立たせ、この別れがなければいい、ずっとずっと今と変わらずに日常が続けばいいのに、と思わせる。

そう思っていても、その時の出会いが素晴らしいもので、その日常で生きることがどんなに楽しくても、人はある時に「環境を変える決意」をする。
たとえ素晴らしい出会いや日常を捨てることになったとしても。

次の出会いを求めて、新しい自分に出会うために。

「環境を変える決意」は、その決意が大きくても小さなものでも、大切なものは何か?を考え、自分を見つめ直す旅の始まりなんだと思う。
これは、決意をした人も、それを見送る人にも言えることだ。


もしかしたら、旅の途中で考え方や大切なものは今とは全く違うものになるかもしれない。
だけどそれは、ダメなことでも悲しいことでも何でもない。


それは、色んなものを見て、色んな人に出会って、成長した証なんだと。
もし、見送った側が決意をした人に再会したとき、「変わってしまった」ことに何か寂しさや、違和感を感じたなら、それは「置いてけぼり」の寂しさなのかもしれない。

決意をした人。
これから始まる出会いが人生で一番素晴らしい出会いとなることを願い、考え方や大切なものが変わることに喜びを。

見送る人。
決意をした人に影響されて感じたことを行動に変え、自らの成長に変える気持ちを。
再会した時に寂しさを感じたら、まずその人の決意と努力に賞賛を。

決意をした人も見送る人も、それぞれ自ら選んだ道を信じて。


そう考えられたなら、どんなに悲しい別れも、素晴らしいものに変えられる。




希望の数だけ失望は増える。それでも明日に胸は震える。
どんなことが起こるんだろう?想像してみよう。
出会いの数だけ別れは増える。それでも希望に胸は震える。
引き返しちゃいけないよね。進もう。君のいない道の上へ。

(Mr.Children アルバム シフクノオト 「くるみ」より)





これから旅立つ誰かの、次の出会いが、今まで以上に素晴らしいものになりますように。



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